About
フェルトづくりを通して、自身を作品に表現していく
実験的研究室=FULZEN LAB
ここから、フェルト研究室と若井麗華の制作活動を発信していきます。
FLUZEN(フルゼン)=結合させる
LAB(ラボ)=実験
『FELT』という言葉は、ギリシャ語のFULZEN「結合させる」という語源からきているといわれています。 羊の毛と毛が絡み合って~ギュッと固まってできるフェルト。 そのフェルトは太古より人間を護り暖め癒してきました。 フェルト本来の成り立ちのような場でありたい! [ヒト・コト・モノ]そして[自分自身]が結合していく場としてFULZEN LABをスタートさせました。
私自身のフェルト制作と並行して、フェルトづくりを教育機関で長年教えてきましたが、2014年に若井麗華フェルト教室を開いてから、教えるー教わるという直線的な伝え方より、共有して刺激し合うワークショップの方がモノづくりには大切!と強く感じる様になりました。
教室の他に色々なワークショップを展開してきた中で、自分との対話&素材との対話をしながら表現していく「フェルトアートワーク」カリキュラムが立ち上がりました。
制作の途中で出合う気づきや発見は宝物を見つけたようなワクワクドキドキ感があります。この感覚と作品を結合させる事=「フェルトアートワーク」をコンセプトにFULZEN LABでは、技法やジャンルに囚われない自由なモノづくりを目指して、自分のつくりたいモノが自立して制作できるよう、ジャンルを越えたワークショップを展開していきます。
今生きているという経験を
「人々はよく、われわれは生きることの意味を探っていると言いますが、人間が本当に探求しているのは、たぶん生命の意味ではありません。
人間がほんとうに求めているのは<いま生きているという経験> だと思います。
純粋に物理的な次元における生活体験が、自己の最も内面的な存在ないし実体に共鳴をもたらすことによって、生きている無上の喜びを実感する。それを求めているのです。」
神話の力 ジョーゼフ キャンベル 著より
私にとって <いま生きているという経験> ができるのは、フェルトづくりでした。
出合いの積み重ねと羊の毛を積層し圧縮してつくるフェルトが、一つの答えとなって形に現れてくれるように自分との対話をしています。
一つ一つの出合いが、フェルトづくりを通して、求めている答えへと私を導いてくれているのではないかと気づきました。気づきに出合うことのおもしろさ、発見することのおもしろさに導かれながら、制作そして発信をFULZEN LABからしていきます。